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いしのいし
海や山、河原などに出掛けると足場の悪さからかどうしても視線が下に落ちている。
なにかを探してついつい石を拾ってしまう。拾った石はそこに落ちているまでの
歴史を持っていて、僕と出会って作品となった。相手は石だが一期一会に思えた。
日本には古来からアミニズムという自然物に魂が宿るという考え、
いわゆる八百万の神があり、そうした石達の声に呼ばれたのかもしれない。
路傍の石は何も言わず頑なだが、こちらが耳をすませば
ひそかになにかを訴えている気がした。
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